思考は大胆に、出典は厳密に。
ひとりの偏愛の置き場。
特集
ISSUES
ISSUE 01
分離された自己
—— 脳と『私』の境界
分離脳、左脳インタープリター、作話とハルシネーション。『私』という物語がどこで割れ、どこで縫い合わされるのかを多角的に辿る。
収録 3 本アーカイブ
ARCHIVE-
01
割れても、なお「わたし」
――分離脳が明かす自己という物語脳梁を断たれた患者の脳は、右手と左手でまったく違うことを考えていた。それでも本人は、自分がひとつの意志でそうしたと信じて疑わなかった。
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02
再構成の素顔
――ハルシネーションと作話、生成機械の影頭が混線したり、同じループにはまって抜けられなくなることは、人間にも起こる。AIのハルシネーションは、実はとても生物的な現象なのではないか――その直感を文献で検証する。
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03
坂道と、山の斜面
――目の見えない人は世界をどう見ているのか同じ坂道を並んで下りながら、見える人と見えない人は、まったく違う世界を歩いている。伊藤亜紗の著作を手がかりに、視覚に頼らない空間認識について考える。
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04
「決めた」瞬間は本当に自分のものか
――リベットの実験と自由意志準備電位は自覚より先に立ち上がる。その時間差が示すことと、示さないことを整理する。
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05
記憶の宮殿という発明
――場所法と外部脳記憶は所有ではなく配置と再訪。場所法からノート、ベクトル検索までの同型と代償。
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06
異界はなぜ夜市に立つのか
——境界の時間帯という民俗学的装置市は境界に立ち、夜はそこに時間のあいだを足す。網野の「無縁」とファン・ヘネップの敷居から、異界が夜市に立つ理由を辿る。